*** 探鳥会風景 ***

07/30-31/’22 長野県松本市・乗鞍~上高地探鳥会
報告: 野津 弘毅

日本有数の山岳リゾート「乗鞍・上高地」。本探鳥会は、そんな山岳景勝地で上高地のシンボル「河童橋」からすぐの高級ホテルに宿泊し、1日目はライチョウ、2日目はコマドリを探すというゴージャスな探鳥会です。
私は3年ぶり2回目の参加で、前回は台風の影響で探鳥を断念したライチョウを観察することが、今回一番の目標です。

<1日目>

朝7時、JR・東武東上線川越駅西口(一部の方は6時半JR大宮駅)に集合。高速道路のサービスエリアで休息を取りながら貸し切りバスで一路最初の探鳥地、乗鞍岳を構成する峰々の一つ、大黒岳を目指します。

川越駅西口でバス乗車

上信越道横川サービスエリアから望む妙義山
バスの中で昼食のお弁当を食べて乗鞍岳 畳平バスターミナルに到着。午後1時半探鳥開始です。

バスターミナルの様子

まだ雪が!驚くなかれ、別の場所ではスキーをしている人もいました
当初は大黒岳山頂で探鳥の計画でしたが、現地情報で山頂にライチョウがいないということで、中腹の車道から大黒岳斜面を観察。まず”高山植物の女王”コマクサや、やはり美しいクジャクチョウなどが目に飛び込んできます。

時間的なものか、時期的なものか、コマクサはちょっとくたびれた感じでしたがイワギキョウは元気でした

鮮やかな赤色で目玉模様を持つクジャクチョウ
そしてついにライチョウ出現! しかもヒナを連れた親子で!
親鳥は結構サービス精神旺盛で、岩や藪に隠れながらも長時間姿を見せてくれました。

ライチョウ♀

ライチョウ親子
たっぷりライチョウを堪能して満足して宿泊先のザ・パークロッジ上高地にバスで直行。
途中かなり強い雨が降ってきて、車内で入山博メインリーダーから「(探鳥時は降られず、)皆さんは”持っている“」とコメントあり。

河童橋を渡ってホテルへ。奥は穂高連峰。

ホテル「ザ・パークロッジ上高地」到着
夕食はバイキング形式。ご飯にそば、肉、魚、野菜、果物、ケーキ、ジュースにコーヒー、なんでもあります。

夕食の様子

私が最初に取ってきた料理
夕食後はナイト・ウォッチング。満点の星空、ゆっくり星々の中を横切る人工衛星、一瞬一筋の光がきらめく流れ星を観察。これで1日目の行事は無事終了です。

ナイト・ウォッチングの様子

道のど真ん中にいた大きなカタツムリ。優しい人が踏まれないよう竹藪に移動させてあげましたが、帰りにはまた道の真ん中に戻っていました。
<2日目>

午前5時半ホテル入口集合で、河童橋から木道が続く梓川右岸遊歩道を歩いて、岳沢(だけさわ)湿原を早朝探鳥。
展望ウッドデッキからオオアカゲラ、オシドリなどを観察。

展望ウッドデッキ上からの観察の様子

あまり鳥は撮れませんでしたが、建物の屋根にいたキセキレイです。
朝食後、午前8時半集合でコマドリ探鳥に出発。上高地の人気散策ルートの一つ、梓川左岸を河童橋から明神橋まで行き(歩行距離約3km)、昼食後また同じ道を戻ってくるコースです。

改めてホテル入口前に集合

河童橋から望む穂高連峰

こんな散策路を行きました

川の水の冷たさを確認しているところ
声を聞けども姿は見えずのコマドリをついに発見。ひとつところで長いこと美しいさえずりを聞かせてくれました。

コマドリ

コマドリ
コマドリのさえずりを大いに楽しんで明神橋に到着。昼食は、橋からすぐ、創業明治13年の食堂・山小屋の嘉門次小屋で、看板メニューの岩魚の塩焼き定食。

2日目の探鳥会コース折り返し地点の明神橋。

囲炉裏で焼いた絶品イワナを頭から尻尾まで食べました

昼食後、一部の人は拝観料を払って穂高神社奥宮を参拝し境内にある明神池でオシドリを観察

明神橋の袂で皆と一緒に撮ったキンモンガ。蝶図鑑で見つからず新種かと思いきや蛾でした。

復路で出会ったお猿さん。1匹だけでいました。

やはり復路で見つけたユリ科の花、タマガワホトトギス
探鳥を終え上高地バスターミナルから帰路についた時間はほぼ計画通りでしたが、高速道路で大きな渋滞にも遭わず、予定より早く埼玉に戻ることができました。2日目も探鳥中には雨に遭わなかったにもかかわらず、帰りのバスでも走行中結構強い雨となり、入山リーダーより再度「皆さんは”持っている“」とコメントがありました。

“ライチョウを見る”という3年越しの私の目標も達成され、雄大な山々と梓川、美しい星空、美味しい食事も満喫し、最高の夏休みとなりました。
リーダーの皆さん、ご一緒させて頂いた参加者の皆さん、2日間有難うございました。また宜しくお願いします。

私は横川サービスエリアで夕食に”峠の釜めし”を買ってバスで食べました

川越駅西口で解散。一部の方はこののち大宮駅へ。