*** 探鳥会風景 ***

01/26/’20 長瀞町・宝登山探鳥会
報告:佐野 和宏

 今年の長瀞は冷え込みもなく、曇天ながらまずまずの探鳥日和。例年は荒川下流へ向かいますが、今回は宝登山へ登るコースです。この時期は初めてということで、期待が膨らみます。季節は「ろうばい」。駅の宣伝はジョウビタキが引き立てていました。
 メインリーダーの挨拶があり、いよいよ探鳥会スタート。参道から脇道へ入ったところで、まずはモズ、アカハラ、ガビチョウ、ジョウビタキなどが出迎えてくれました。
 ここから斜面を登っていくと道端にきれいな羽根が落ちていました。鮮やか”青のはん”から、羽根の主がカケスであるは素人目にもすぐわかりました。かなりの枚数があり、猛禽に襲われたようです。さらに小川沿いを登っていくと、斜面にやや大きい鳥影が。どうやらコジュケイだったようです。小川の向こう側に見える、以前公園だったところにあるプールには何とアオサギがいます。どう見ても何かを狙っているようですが、いったい何がいるのでしょう、、
 ロープウェイの駐車場に着くと、まずは昨年大分楽しませてもらったイカルを探します。残念ながら今年は見つかりませんでしたが、その代わりにカシラダカの大群が。「バス」と書いた看板の向こうで、盛んに何かをついばんでいます。その数なんと38!
 駐車場で一息入れているころから、陽が出るようになってきました。これに合わせてトビが活動開始。いい上昇風が出ている様で見る見るうちに10羽を越える鷹柱が出来ました。
 駐車場からは未舗装のハイキング道となり、体も温まってきてます。上着を脱いで先へ進みます。今日はちょっと寄り道をして、長瀞の街並を一望できるところまで行ってみました。
 コースへ戻り、あずまやで2回目の大休止をとったのち、いよいよゴールを目指します。ふと呼び止められ、道端を覗くと赤い実が一つ。確かヤブコウジといってましたね。
 小動物園前からロープウェイの山頂駅に続く最後のカーブは、やはり台風の影響で通行止め。直登の登山道でやっとゴールへ到着しました。ここから見下ろす風景も抜群で、しばし眺めを堪能。ろうばいにはちょっと早かったようですが、山頂駅周辺は賑わっています。
 いよいよ鳥合わせというところでハプニング。隣にいた太鼓のグループが演奏を始め、鳥を読み上げる声がまった聞こえません。やめてくれとも言えず、苦笑いで終わるのをまちます。結果は27種の観察となり、この時期の山の探鳥としては多いものでした。最後はトビが頭上を舞って探鳥会を締めくくってくれました。

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