*** 探鳥会風景 ***

7/27-28’19 長野県・乗鞍~上高地探鳥会
報告:浅見 徹

 酷暑の埼玉を離れて、一泊二日で乗鞍・上高地探鳥会に行ってきました。あいにくと、初日(7/27(土))は台風6号の直撃で、大荒れの乗鞍岳でした。幸い、我々が畳平に着いた頃は小雨となり、雨合羽を着てのお花畑散策となりました。高山植物の花の最盛期にぶつかり、色とりどりの花が咲き乱れていました。クロユリの群落に大感激!
 コマクサを求めて魔王岳に登り始めると、直ぐにコマクサの群落が。雨のしずくをまとったコマクサの美しいこと! そうそう、肝心の鳥はイワヒバリが鳴き、目の前を風に吹き飛ばされるように横切っただけ。期待していたライチョウには会えませんでしたが、気を取り直して次の目的地、上高地へと向かいました。
 上高地も、雨。上高地バスターミナルから、梓川を少し遡上し河童橋を渡ると、そこが今夜の宿舎、「五千尺ロッジ(旧称)」。梓川の見える部屋でのんびりし、広い風呂にゆったり浸かり、ご馳走に舌鼓。この日が誕生日だったHさんに全員でハッピーバースデイ・トゥ・ユーの大合唱。皆でバースデイケーキをいただきました。おめでとうございました&ごちそうさまでした。
 7月28日(日)、朝目覚めると雨が上がっていました。河童橋の袂に5時に集合して、早朝探鳥会に出発。まずは、まだ人影の少ない河童橋で集合写真。梓川の左岸のビジターセンター周辺で探鳥。コマドリの声が、あちらこちらから聞こえてきますが、少し距離があり姿は見えませんでした。木立の上の方でコサメビタキやカラ類がチラチラと動くのが確認できました。そして、猿! 子連れの母猿中心の群れが、人を恐れる様子もなく餌を採りながら我々の脇を通り過ぎていきました。上高地の猿は穏やかで行儀が良いのに感心しました。
 朝食を済ませ、上高地探鳥会の本番開始。河童橋を渡ったところで、カワガラスを発見。白い斑点の残った幼鳥でした。梓川左岸をしばらく上ると、頭上で可愛い声が。エナガ団子ならぬコサメビタキ団子でした。親鳥が餌を運んできたので、早々に退散しました。
 コマドリの声が、右から左から聞こえてきますが、なかなか姿を見つけられません。リーダーが少し焦り出したころ、散策路の山側の斜面遠くに姿を捉えました。何とこのコマドリ、この後、我々の直ぐ近くに飛んできて、さえずり続けてくれました。見つけてから飛び去るまで、15分以上。サービス満点の♂でした。
 明神池の嘉門次小屋で焼き立ての岩魚をいただき、穂高神社奥宮に参拝して帰路に着きました。ご利益はすぐに! 帰り道でもコマドリの姿を見ることができました(下の写真は葉隠れですが・・・)。ビジターセンターまでの自由散策で、オシドリに会えた人、オオイチモンジという珍しい蝶を見つけた人そして美しい草花を楽しんだ人と夫々充実の時間を過ごすことができました。台風には遭いましたが、素晴らしい2日間でした。
 下の右2枚は、この日に撮った花の写真です。1枚目左上から時計回りでヤチトリカブト、クガイソウ、ウツボグサ、ノアザミ。2枚目同 センジュガンピ、タマガワホトトギス、カラマツソウとヤマオダマキ、トモエソウ。門外漢の私です。花の名前、あっています? 間違っていたら教えてください。

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