*** 探鳥会風景 ***

5/18-19’19 秩父市・中津川探鳥会
報告:佐野 和宏

 初企画の中津川探鳥会には、予想を大きく越える応募があり、リーダーを含め38名での開催となりました。三峰口からの西武バスの終点、「中津川」に14:20に集合。周辺は宿泊するこまどり荘に加え、埼玉県森林科学館や渓流釣り場、そして駐在所などもあるちょっと開けたところです。さて鳥はと言うと、とにかくキセキレイが多く、そこここで囀り、盛んに飛び交っています。
 そんな中、メインリーダーの挨拶を終えて、いよいよ探鳥開始となりました。中津川沿いの道を上流へ進んで行くとまずはカワガラスがお出迎え。ふと見ると道端に「熊出没注意」の看板が。山奥へ来たなということを改めて感じさせてくれます。
 そんな山奥の探鳥地でもやはりオオルリは人気者。渓流沿いの高木の梢でさえずるのが似合っています。途中から大若沢沿いの道へ入ると程なく車止め。ハイキング道の木の橋を渡ると「甚平の滝」。こんな絶景を堪能できるのも、この探鳥地ならでは。
 中津川沿いまで戻ると、「猛禽!!トビじゃない」 の声で一輝に盛り上がります。やや遠かったもののクマタカでした。悠々と飛翔しながら山影へ消えていきました。
 宿に戻り夕食を楽しんだあとは、「星のソムリエ」、村上さんにより星の講座も開催。あいにく広がっていた雲で星はほとんど見えませんでしたが、それでも夜空を見上げ、皆様満足の様子でした。
 そのころ宿の外では、「キョキョキョキョ」と怪しげな声。ヨタカです。何名かで周囲を散策すると、また聞こえてきました。結局姿は確認できませんでしたが、やっぱりいるのかと納得。
 2日目は4:30集合で早朝探鳥をスタート。今回のメインイベントで、期待通りさえずりの声があちらこちらから聞こえてきます。
 今日は真っすぐ中津川沿い登っていくコース。途中には素掘りのトンネルなどもあり、山奥感がますます強くなって行きます。カラ類やセンダイムシクイ、オオルリ、ミソサザイに混じって、ジュウイチの声も聞こえてきました。大きな声で長いこと鳴いてくれましたが、、やはり姿は見えません。残念!
 来た道を引き返し下って行くと、今度は大きい鳥が川を横切って飛んで行きました。見た方の話を総合するとヤマドリの♀。確かに奥秩父には多く生息しているようですが、まさか本当に見られるとは。
 宿に戻るころにはちょうどお腹がすいてきました。朝食を済ませ鳥合わせをすると観察種は31。山奥の探鳥会としては予想以上でした。県内の探鳥会ではまずみられない鳥も多かったのですが、何といっても目立ったのはキセキレイ。最後も間近で我々を見下ろしていました。
 主催側としては初の企画で手探りのところも多くありましたが、何とか無事終了することが出来ました。今後、恒例企画するかは皆様のご感想次第です。機会があればこっそりお知らせください。

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