*** 探鳥会報告 ***

8/2(日) 松木渓谷・多々良沼探鳥会の下見
報告:佐野 和宏
 今回は松木渓谷・多々良沼探鳥会の下見の様子を報告します。本番は8月30日(日)で、予約の受付は終了していますが、参加される方もそうでない方も、是非、雰囲気を味わってみてください。

 当日の予定通り7時に岩槻駅を出発して、東北自動車道から日光宇都宮道路へ入り、終点の清滝ICまで行きます。松木渓谷のある旧足尾町(現日光市)へは、いろは坂の手前を左折し、国道122号線で日足トンネルを抜けると間もなくの到着です。

 この国道122号線はご存知のように埼玉県を縦断しています。また、足尾を源流とする渡良瀬川は栗橋の上流で利根川へ流れ込み、加須市で茨城県との県境となります。足尾は意外と埼玉県と関連が深いのです。

 トロッコ列車で有名な渡良瀬渓谷鐵道の終点、間藤駅を過ぎ、銅(あかがね)親水公園からいよいよ探鳥開始です。公園のすぐ上がダムとなっていて、イカルチドリ、イソソギ、ホオジロ、ウグイス、さらにセキレイ類が繁殖しています。以前は鉱毒の影響で見渡す限りのハゲ山でしたが、近年は植樹によってだいぶ緑が増えてきました。こんな景色の中を渓流沿いに上流へ向かいます。
  
 ダムを離れると野鳥は少なくなりますが、代わりに昆虫や植物が楽しめます。早速オニヤンマがじっくりと写真を撮らせてくれました。アキアカネもそこここで見られます。
  
 さらに上流へ進むと緑は増えてきますが、まだまだ岩肌の見える山もあります。
  
  
 植物も変わったものがあるのでしょうか?すいませんが、まったく判りません。悪しからず!
  
 ダムからは1時間余りでしょうか、いよいよイヌワシの出現率の高い観察地点(右下写真)に到着。ここには、いかにも大型猛禽に似合いそうな”高い空”が広がっています。早速、定点観察をスタートしましたが、この日は平地の猛暑からは想像もできないような快適な気候で、思わず昼寝をしてしまいました、、、、、
 静かに待っているとやはり鳥が集まってくるようです。カケスやシジュウカラそしてメジロ、ホオジロなどが見られました。そして上空を見上げると、イワツバメが上昇風に身を任せて群れています。
  
 残念ながら下見ではイヌワシは出ませんでした。同じ道をダムまで戻り、松木渓谷での探鳥は終了。ここから渡良瀬渓谷鉄道に沿って間藤駅から水沼駅まで移動となります。
  
 水沼駅には温泉センターが併設されています。駅直下の渡良瀬川沿いには”ほたるの里”があります。トンボ好きのいいポイントかもしれません。(右上:コオニヤンマ、左下:ミヤマアカネ、右下:ミヤマカワトンボ)当日は時間の関係で行けませんが、プライベートで近くへお越しの際は、是非お立ち寄りください。
  
  
 多々良沼へは5時ころに到着。すでにツバメが水面ぎりぎりを飛び交っています。群馬県のツバメの塒入り探鳥会は本番前日の29日(土)ですので、いろいろな情報が入っていると思います。多々良沼へはツバメの他にもサギ類が集合してきます。対岸のポイントにはダイサギがメジロ?押しです。これとは逆にヨシ原からはゴイサギが次々と飛び立っていきます。ツバメが気まぐれで遠くへ降りても夕刻の野鳥の様子を十分楽しめるのはないでしょうか?
 うす暗くなってきた多々良沼を後にして、帰路の確認しながら本日の下見は無事に終了となりました。